インタビュー
依頼者の話を親身に聞き、解決の糸口を見つけて差し上げたい。
離婚や成年後見、相続など家事分野の事件は女性弁護士への期待を感じる分野で、私も力を入れて取り組んできました。なかでも、高齢化社会の中でニーズが高まっている成年後見にはさらに力を入れていきたいと思っています。ケアマネージャーやヘルパー、NPO、行政の方々とも連携をとりながら、認知症や障害のある方が地域の中で最後まで自分らしく生きていけるよう、法律の専門家として力を尽くしたいと思っています。
また高齢化社会という話でいえば、相続に際して、その手続きや親族間の紛争を回避する方法などを発信していきたいと思います。
特に印象に残っている事件は、外国人女性と日本人男性の離婚事件。
弁護士としてさまざまな事件に関わってきましたが、中でも印象に残っている事件は、20代の外国人女性と初老の日本人男性の離婚事件でしょうか。それは典型的なドメスティックバイオレンス(DV)の事案でした。妻は結婚してから、一切、生活費をもらえず、また夫は酒癖が悪く、酔っては暴力を繰り返したため、彼女は子どもを連れて逃げました。彼女は保護命令を得たうえで、離婚の調停を申立てましたが、夫は暴力を一切否定したうえ、妻の不倫を疑い、父子関係を確かめるためのDNA鑑定を要求してきました。彼女は、当初は日本語もたどたどしくはかなげでした。ところが離婚の調停などを通じて日本の社会を知り、日本語もみるみる上達し、母親として成長していき、判決で離婚が成立する頃には、パートの仕事と子育てを両立させ「子どもと一緒の今が一番幸せです」と、素敵な笑顔を見せてくれるようになりました。
お一人で思い詰める前に、ご相談にいらしてください。
法律事務所にご相談にいらっしゃる方は、何らかの問題にぶつかり、それを自力で解決できなくなって、助けを求めに来られていると思います。まずはよくお話を聞いて、問題点を整理し、ご本人の気がつかない解決の糸口を見つけて差し上げたいと思っています。思い悩む前に、まずはご相談ください。