プロフィール

  • 愛知県蒲郡市 出身
  • 2001年 名古屋大学法学部卒業
  • 2004年 弁護士登録、名古屋北法律事務所入所
  • 東海労働弁護団事務局長、日本労働弁護団常任幹事、刑事弁護委員会、多重債務対策特別委員会

重点取り扱い分野

労働事件

解雇、残業代、労災といった労働事件に取り組んでいます。特に、残業代の計算では、自作のエクセルソフトを用いて、正確に計算できるように工夫をしています。

交通事故

少額の事案でも丁寧に事件処理ができるように努めています。交通事故では、保険会社の交渉において弁護士に依頼した場合とそうでない場合とでは損害額の算定に大きな開きがあり、弁護士を代理人に付けての交渉が有効です。

遺産分割

遺産分割の紛争では、亡くなられた方の財産を発見したり、生前の相続人の使い込みを追求することもあります。過去の資料を分析し、亡くなった方の財産がどのように管理されていたのかを浮かび上がらせるような主張をするように意識しています。

刑事事件

愛知県弁護士会の量刑部会に所属して刑事事件の裁判例を集めてデータベースにする作業に従事していますので、刑事裁判の量刑傾向については詳しいです。量刑傾向から、どのような弁護活動が有効かを分析して業務に活かしています。

インタビュー

弁護士を志した原点が憲法25条の生存権を争った「朝日訴訟」。

中学、高校の社会科の授業で憲法を勉強したことが、弁護士をめざすようになったきっかけです。特にその中で、生活保護をめぐって憲法25条の生存権侵害について争った朝日訴訟という事件を知り、憲法で書かれていることと現実に違いが生じるのは何なのか、現実を理想に近づけるにはどうしていくべきか、ということに興味を持つようになりました。弁護士は在野の法律家として権力におもねることなく、正しいと思ったことをやっていける職業だと思いました。

名古屋北法律事務所の強みは、集団訴訟にも積極的に取り組み研鑽を積んでいること。

数多い法律事務所の中で、名古屋北法律事務所を選んだ理由は、私が司法修習生の時の指導担当弁護士が当法律事務所の長谷川だったことが縁です。もともと私は人権問題や労働事件に強い関心があり、社会的に問題のある事件に参加することは弁護士の役割であると思っていましたので、名古屋北法律事務所が幅広い事件に取り組んでいるだけでなく、弁護団で取り組む集団訴訟にも積極的に関わっていることを知り、ここなら事件を通じて知識を深め、仲間と一緒に高め合っていくことができると確信し、入所を決めました。

弁護士1年目に担当した過労死事件は今も強く心に残っている。

弁護士になって印象に残っている事件は、ある企業に勤めていた男性社員が29歳の若さで過労死した事件です。会社側は、男性社員が必要もないのに勝手に残業をやっていたと責任を否定。私たち弁護団は、男性社員の父親とともに社内パソコンの更新時刻などから労働時間を割り出すなど、証拠を固めていきました。その結果、名古屋地裁で和解が成立。会社は謝罪し、再発防止を約束しました。弁護士になって1年目の事件でしたし、「こんな悲しい人生は私たちだけで終わりにしたい」という男性社員の父親の言葉は、今でも忘れられません。

個々の事件の解決はもとより、紛争が発生する社会的背景にもしっかり目を向けていきたい。

弁護士に相談される方は、不安にさらされ、悩みを抱えている方がほとんどだと思います。相談者、依頼者の置かれた状況を理解できるように努め、事件解決に向かって、依頼者、相談者と共に協力し合える弁護士になりたいと思っています。また、紛争が発生するのは、それが発生する社会的背景が必ずあります。たとえば、破産の相談をされる方の多くに非正規雇用、不安定雇用の増加があります。弁護士として、個々の事件を解決するだけでなく、紛争が発生する社会的背景に対しても、しっかり意見を言っていきたいと思います。

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労働問題をより深めると同時に高齢者問題にも積極的に取り組んでいきたい。

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