野宿者の越冬支援活動に参加して2
越冬支援活動レポート2
まだまだ寒い日が続きますが、1ヶ月ほど前の年末年始は特に冷え込みました。私が第35回名古屋越冬活動に参加した2009年おおみそかも、雪がぱらつくとても寒い日でした。
越冬活動とは、路上生活をしながらも必死で生きている方々を支えるために、特に12月28日〜1月4日まで西柳公園を拠点として24時間体制での行われる活動いいます。活動内容は、実行委員会による名古屋市や愛知県との越冬活動の要請、衣類や食料などの収集と提供、炊き出し、夜回り、生活健康相談、散髪などです。
越冬活動はもとより、今回のような支援活動に参加するのは初めてだったので、とりあえず名前だけ知っていたとある支援団体をたよりに西柳公園に向かいました。公園できょろきょろしていると、ネームタグを付けた実行委員会の方(以下Aさんといいます)に「誰かお探しですか?」と声をかけられました。何か手伝いでもと申し出ると、受付のテントで名前を書き、Aさんが丁寧に活動の内容を教えてくれました。その後、衣類の整理や運び出し(西柳公園以外にも必要としている提供場所がたくさんあるそうです)や、カンパいただいたお餅を焼いて、私と同じように手伝いに来た中学生と一緒にぜんざいや磯辺焼きにして、公園へ来た方々へ配りました。作っても作っても、並ぶ列は途絶えませんでした。この厳しい暮らしの中であまり笑顔は見られませんでしたが、餅をほおばって少し赤みがさしホッとした顔が、「生きている」んだという証のようでした。
夕方、近くの卵屋さんがたくさんの卵焼きを運んできてくれました。その善意を噛みしめながら、支援者の方々による歌やフルートの演奏を聞いているうちに、炊き出しの時間が始まりました。炊き出しは、毎日いくつかの支援団体が持ち回りで作り、提供するそうです。この日は、大学生の多い支援団体の方が担当していました。私も、微力ながらその提供の手伝いをしたり、年越しイベントのビンゴ大会告知に声を張り上げました。
私は炊き出し後に帰ることになりましたが、Aさん達は夜回りをして、公園内のテントに寝泊まりをするということでした。越冬活動のために東京や三重から泊まりがけできている支援者の方もいました。厳しい暮らしの中で支え合っている方々を目の当たりにして、同じ人間として何ができるのか考えた年越しとなりました。
2010年1月26日 事務局K
(レポート1の筆者と同じイニシャルですが、別人です)