成年後見制度の研究会を行いました
2012年10月18日
当事務所では、弁護士法人として成年後見に力を入れています。成年後見人は、判断能力が低下したお年寄りの人生を守る、いわば最後の砦ですから責任重大です。
このような重大な任務を適切に遂行するため、わたしたちは事務所内でチームを作って定期的な勉強会を行ったり、講師を招いて学習の機会を持ったりしてきました。また研修の一環として、NPO法人権利擁護支援ぷらっとほーむさんとの間で、交互に場所を提供し合って研究会を行っています。
*NPO法人権利擁護支援ぷらっとほーむは、民生委員経験者などが中心となって設立され、日常生活の支援(緊急時には24時間対応)をしている特定非営利法人です。(詳細はホームページ参照http://www.kenriyougo.org/)。
去る9月24日には、ぷらっとほーむの事務所をお借りして、「緊急時及び終焉前後の事務について」というテーマで研究会を行い、名古屋北法律事務所からは8人の弁護士全員と、事務局員3名が参加しました。
緊急時、というのは、成年後見人をつけている高齢者の方が、入退院をされたり、行方不明になったり保護されたりといった非常事態のことをさします。緊急時と終焉前後は、日常生活のお手伝い(身上監護)の中でも、最も迅速かつ適切な援助が必要になりますが、そのときがいつ来るか分かりませんから、日ごろからの備えが大切です。
成年後見人としてできること・できないこと、しなければならないことを法律的に整理しながら、日々、献身的な支援を実践されている、ぷらっとほーむの支援体制とスピリットを学び、深い感銘を受けました。
2012/10/18
弁護士 山内益恵
---