事務所だより

映画「海洋天堂」

2012年04月13日

3月27日 中区役所ホールにて、4月2日世界自閉症啓発デーに先駆けて、イベントが開催されました。この趣旨のイベントは全国各地で開催されている様ですが、名古屋では名古屋市発達障害者支援センターりんくす名古屋が主催で、映画『海洋天堂』が上映されました。

『海洋天堂』は2010年制作、中国の映画で、カンフーアクション映画で有名なジェット・リーさんがノーギャラ、ノーアクション、ノーヒーローで出演を熱望したということでも有名な映画です。物語は、自閉症のひとり息子を男手ひとつで育てている夫子家庭の話です。子供を育て上げ自立するまで、親は子供の行く末を心配するものです。障害のある子供は大なり小なり、ずっと子供のままの様に、生涯心配はつきません。「私が死んだら、この子はどうなるんだ」という永遠とも思われる悩みが、ひしひしと伝わってくる映画でした。自閉症の息子の大福(ターフー)役のウェン・ジャンさんが、細かい動きの役作りもあり、自閉症という障害について少しですが、理解出来ると思います。

この映画のサブタイトルが「平凡にして偉大なるすべての父と母へ―」です。子供に対して、海の様に広く深い愛情を注げる親たちは、どんな親であろうとすごいと思います。子育てに疲れた方、これから親になる方が見られて、頑張ろうと思えるかもしれません。映像も水のシーンが多く、癒されました。沢山の方に是非見ていただきたい映画です。残念ながら、現在東海地方の映画館では上映されていませんが、私の様にイベントなどで出会えるかもしれません。

最後に、この映画を上映して頂き、『海洋天堂』に出会わせて下さった、イベントを主催された名古屋市発達障害者支援センターりんくす名古屋さんに感謝いたします。ありがとうございました。

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