子どもも大人も「きずな」
2011年10月05日
台風一過、突然秋がやってきた感じがします。この週末は秋晴れのもと、多くの小学校で運動会が行われたのではないでしょうか。
私の住んでいる学区の小学校でも、リレーや綱引き、大玉転がしなどの熱戦が繰り広げられました。あの小さかった1,2年生が、みんなで輪になって踊っている演技には、親でなくとも涙がこぼれそうです。子ども達の成長は著しいですね。
今年一番の感動は、最後のプログラム、5,6年生の組み体操でした。倒立をきれいに決める子も、失敗して悔しそうな表情の子もいますが、キビキビとした演技にそれまでの練習の積み重ねを感じます。
一番見せ場の大きなピラミッド。だんだん高くなるピラミッドを少し離れたところで、小柄な女の子が直立して見守っています。その女の子のことは、それこそ小学校に入る前からよく知っているはずなのに、いつもの可愛い彼女とはまるで別人のような強く凛々しい、真剣なまなざし。緊張感が伝わってきます。
太鼓の合図で、同級生達が築いたピラミッドを一段一段上っていく彼女。頂上に足場を作ってゆっくりと慎重に背筋を伸ばし、勇気を振り絞って両手を広げます。
ほんの一瞬のクライマックス。華々しいこの瞬間のために、一人一人が周囲を信じ力を合わせて練習してきたのでしょう。多くの人がそこにいて、大きな事が成し遂げられていく。今年、何度も聞いてきた「絆」という言葉がぴったりの素敵な運動会でした。
子ども達が日本中どこであっても、きれいな空気を吸って思い切り運動できる、そんな環境を作っていくのは大人の責任だなあと、そんなことを考えさせられた一日でした。
2011/10/3
弁護士 山内益恵
---