夏の青春18キップ「大糸線の旅」名古屋北法律事務所・参与 立 木 勝 義
この夏2回目の１８キップの旅は、大糸線（糸魚川〜松本 105.4キロ）の
約半分の区間である糸魚川駅から南神城駅を制覇しました。
2010年8月13日(金)朝7時58分、東海道本線名古屋駅から米原経由で北
陸本線「糸魚川駅」から大糸線に入るルートです。
北陸本線（米原〜直江津353.8キロ）は、すでに直江津〜福井間と敦賀〜米
原間は体験すみでしたので、残っている敦賀駅から福井駅での間を制覇することにしました。
メジャーリーガーの松井秀喜選手の出身の町として有名な「小松駅」から
11時11分発の普通電車に乗り換えて糸魚川駅まで向かいました。金沢駅に1
1時44分に到着。12時01分の富山行きに乗車して富山駅到着は13時08分
でした。富山駅構内では北陸新幹線の工事が急ピッチで進んでいるようで旧
跨線橋が大型重機で取り壊されていました。
その後、富山駅13時18分発で直江津行きに乗車。糸魚川駅には14時52
分に到着しました。 糸魚川駅で、あの「赤レンガ倉庫」を探したのですが、
もうありませんでした。今年3月の際には残っていた赤レンガ倉庫はすでに
取り壊されてしまっていました。
「赤レンガ倉庫」の取り壊された糸魚川駅4番ﾎｰﾑ
糸魚川駅からはいよいよ本日の目的の路線である大糸線です。
大糸線という名称は、大町の‘大’と糸魚川の‘糸’を合わせたもので、
糸魚川から南小谷までがＪＲ西日本の非電化区間のためデーゼルカーのキハ
１２８形式で運行。南小谷以東はＪＲ東日本の電化区間となり、ステンレス
車体のＥ127系電車を使用していて「まるで別々の路線」を走るかのようなム
ードが一度に味わえる路線といわれています。
糸魚川駅を14時49分に発車した列車は姫川沿いを時速25ｷﾛと低速で、ゆ
っくりゆっくりと姫川を右に左にくねくねとカーブを切りながら走ります。
「小滝駅」あたりの右前方には雄大な北アルプスの山並みが眺望できるので
すが、この日はあいにくの曇り空で視界が遮られていました。
「小滝駅」（新潟県）で下車すると約4ｷﾛのところにヒスイ峡があり、国の
天然記念物に指定されているとのことです。次の機会に訪れてみようと思い
ます。
南小谷駅に15時50分着、つぎの信濃大町行きは16時10分で約20分の待
ち合わせです。
小滝付近の橋梁を渡る
古い友人の生まれた村−南小谷駅
この「南小谷駅」は私の思い出がいっぱいの駅です。ひとつは、今から30
年前のことで、子供達が高校に入るまでの15年間くらい、毎年のスキーはこ
の南小谷で下車して白馬乗鞍スキー場に出かけていました。
もうひとつの記憶は、南安曇野郡の白馬で40年の付き合いとなった友人の
出身地が「南小谷駅」なのです。私が20代の時にスキーを通じて知り合い、
毎年の年賀状での挨拶とスキーでお世話になった人です。一昨年に62歳で
急死してしまい、小谷村の実家に墓参りをしたときに通った駅でもあります。
そのときに奥さんから『彼がはじめて作った「お米」です』と記念に持ち帰
ったのはついこの間のことでした。人とのめぐりあいと縁を感じる一瞬です。
友人が幼少の時から眺めたであろう南小谷駅前から姫川の流れを写しまし
た。
南小谷駅前からの「姫川」
ＪＲ東日本「最西端駅の南神城駅」
南小谷からステンレス製の近代的な車両に乗り込んで南神城駅に16時39
分に到着しました。私が下車すると列車は、日本の原風景が残る安曇野の町
「大町」へ快調に走り去っていきました。本日の私のローカル線の旅はここ
で終了となりました。
私は無人駅の南神城駅で迎えの友人の車に乗り込み、別荘（私の別荘では
ありません）のある青木湖畔に向かいました。今宵はビールを飲みながら巻
き寿司の夕食です。
ところで、はじめて下車した南神城駅には「姫川の源流」があり、ここか
ら日本海まで注ぐことになると後日のテレビ報道が眼に止まりました。今度
「源流の地」を訪れてみようと思いました。
?私の目標５年で、全国90路線、全国制覇を
今日の到達点 大糸線、北陸本線（敦賀〜富山）の2路線
【私鉄・一畑電車】
前回まで21路線＋1路線JR線/計22路線
【第3ｾｸﾀｰ線/1路線】
残路線68路線
【沿線の観光スポット】
南小谷駅 おたり館 名産館
穂高駅 散策の駅 雄大な景色も
道祖神（どうそじん）−男女の像が83カ所もある。
大王わさび農業
白馬駅 ジャンプ台
オリンピック記念館
大町駅 黒部ﾀﾞﾑカレー 1500円（くろよんﾛｲﾔﾙﾎﾃﾙ）→足湯もある。
景色もよいところに立地
交通・大町駅から車で15分程度
