昨今の弁護士事情(2)東海三県の弁護士の数と傾向の変化
前回は全国の弁護士の人数を紹介しましたが、この地域を見ると、愛知県弁護士会登録会員は弁護士1859名です。三重県は約180名、岐阜県は約190名です。
弁護士会には支部がありますが、その内訳を見ると、本会が1570名(管内人口373万人)、一宮支部49名(同79万人)、半田支部28名(同62万人)、西三河支部135名(160万人)、東三河支部77名(76万人)となっています。
圧倒的に名古屋市内に事務所を持つ弁護士が多いという現状は変わりませんが、近年、傾向に変化が生じています。
愛知県では主要な都市に弁護士が進出し、法律事務所を構えています。
私の住む小牧市では、2000年には法律事務所0でしたが現在は3箇所開設されています。
2002(平成14)年4月より、弁護士は法律事務を行うことを目的とする弁護士法人を設立することができるようになりました。
弁護士法人も弁護士会の会員となります。弁護士法人は、「弁護士が法人組織によって法律事務を取り扱う道を開くことにより、高度に専門化した多様な法律サービスを安定的に供給することを可能にし、多様化する国民の法的需要にこたえるなどその利便性の向上に資すること」を目的としたものです。
名古屋北法律事務所も、市民の生活と権利、中小企業の経営を守る力を強めるために弁護士の専門化を推進するとともに、近隣に支店を開設することを見据え法人化しています。
弁護士、法律事務所の数は、この10年で急激に増えました。次回はその背景を考えます。
*この連載では、日本の弁護士の昨今の現状を私見を交えながら私が紹介していきます。
(「 ホウネットメールマガジン」より転載)
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