「私たちはモノではない!」〜三菱電機派遣切り裁判、証人尋問つづく
原告Tさん「ふつうの生活ができなくなることの恐怖を感じた・・・」
原告Mさん「過去最高の受注額と言ってきた会社がなぜ、いっせいに派遣切りをしたのか・・・私たちはモノではありません!」
三菱電機派遣切り裁判、証人尋問つづく
次回は2月28日(月)10時〜第3回証人尋問〜
2008年12月頃から翌年にかけて、名古屋市東区にある三菱電機名古屋製作所では、大量の「派遣切り」が行われました。この派遣切りは不当であるとして、3人の元派遣労働者が三菱電機と派遣会社3社(Gファクトリー、ヒューマントラスト、インテリジェンス)を相手取り、2009年3月9日に名古屋地方裁判所に提訴したのが「三菱電機派遣切り裁判」です。名古屋北法律事務所からは、弁護士長谷川一裕、加藤悠史、裵明玉、鈴木哲郎が弁護団に加わっています。
裁判は証人尋問へと移り、2010年12月20日、2011年2月9日と2回の証人尋問が行われました。
証人尋問では、長期にわたり三菱電機で働いてきた原告Tさん(5年)、Mさん(6年)について、過去に「偽装請負」が行われていたことが強く浮かび上がってきました。この記事の冒頭にある発言は、証人尋問の中で原告が語った言葉です。
過去の同種の裁判では、偽装請負の違法性を認めた判例はいくつか出ていますが、この裁判で第一に訴えているのは、長期にわたり「正規雇用の代替」として使われてきた派遣労働者を、「正社員にすべきだ」というものです。
次回裁判の期日も証人尋問が行われます。2月28日(月)午前10時から開廷です。
広がり続ける不安定雇用、そして、簡単に「使い捨て」されてしまう労働者の増大・・・「派遣切りはおかしい」「企業は雇用に責任を果たすべきだ」と共感していただけるみなさま、ぜひ傍聴にお越しください。
問い合わせ先:名古屋北法律事務所(電話052-910-7721)
原告たちを支援する「三菱電機派遣切り裁判勝たせる会」
(電話052-883-6977(全労連・全国一般労働組合愛知地方本部内))
2011/2/18
名古屋北法律事務所 事務局K
---