中小企業と交通事故(1)
今回から中小企業にまつわる交通事故のお話をしたいと思います。
弁護士というと、中々関わる機会が少ない業種だと思いますが、その中でも交通事故は比較的弁護士に関わる機会も多い事件だと思います。
一家に一台自動車を持つのが当たり前の世の中で、どうしても自動車事故はつきものですよね。企業経営をしていく上でも同じです。営業に行く、販売に行く、どんなときでも、車での移動は避けがたい場面があります。そんなとき、交通事故にあってしまったらどうしますか。今回から、そんな中小企業と交通事故を取り上げて連載をしていきます。
交通事故というと、自動車保険もつきものです。自動車保険に入っていれば、たいていの場合には、保険会社が示談代行といって代わりに交渉をしてくれます。ですので、それで解決すれば、弁護士にお世話になることもなかったというケースも多いでしょう。
でも、交通事故といっても色々なケースがあります。保険会社はあくまで賠償責任がある場合に対応するので、100%被害者の場合には対応してくれません。そのような場合に備えて、最近は、弁護士費用を出してくれる弁護士費用特約が流通しています。1番避けなければいけないのは無保険で運転しないことでしょう。会社の業務に関する場合には、会社にも責任が発生することがあります。
それ以外にも、交通事故との関連では、リスクを避けるためにマイカー通勤を禁止したい、事故を起こした社員さんを懲戒にできるの、経営者が事故にあった時の保障って社員さんと違うの。色々な場面の問題が想定できます。
次回から、中小企業にまつわる交通事故の問題点をいくつかご紹介していきます。皆さんの会社でも、交通事故でお困りになったケースがあれば、ご紹介下さい。
2013/08/06弁護士 加藤悠史
(ホウネット中小企業メールマガジンより転載)