東日本大震災に乗じた架空請求にご用心
東日本大震災に乗じた架空請求にご用心
3月11日の東日本大震災発生以降、震災に乗じた架空請求メール等の被害が発生しています。多くの方が被災された中での不安につけ込む悪質な犯罪であり、その手口を知り、騙されないようにすることが大切です。
詐欺等の手口としては、
(1)余震などに関する情報提供、震災支援ボランティアを装い、出会い系サイトなどへ誘導して利用料金を請求する
(2)被災者に向けて、「被災地への寄付へのお礼」を求めたり、特別の支援が受けられるとして、返信を促す
(3)震災直後の欠品状態を利用して、高額な商品を売りつける広告メールが届く
などが報告されています。
このようなメールへの対処として、まずは騙されないための用心が必要です。震災に関連した内容でも、これ以上相手に情報を与えないため、心当たりのない電子メールへの返信はよく考えてから行う、支援物資や義援金を募る電子メールについては、募集している団体等の活動状況や使途についてよく確認し、義援金は、たしかな団体を通して送るようにする、その他、不審に思った場合や被害にあったときは、最寄りの消費生活センター等に相談するなどの防御が必要です。また、有料サイトへ誘導された場合でも、心当たりのない請求に対して払う必要はありません。
なお、(財)日本データ通信協会迷惑メール相談センター(http://www.dekyo.or.jp/soudan/)では、東日本大震災に関連した悪質なメールの情報提供を受け付けていますので、被害の連鎖を防ぐため、これらのメールを見かけたら情報提供されることをお勧めします。
悪質メール受付アドレス eqmeiwaku@dekyo.or.jp
2011/5/9
弁護士 裵明玉
(ホウネットメールマガジンより転載)
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