弁護士になるには(司法試験受験編)
2010年04月29日
私が弁護士になった頃は弁護士になるためには、「司法試験」に合格して、司法研修所における「司法修習」を受けるというものでした。
旧司法試験は第二次試験までありますが、大学で一定の単位を取得すれば一次試験を免除されます。大学に入学していなくても、一次試験さえ合格すれば二次試験を受験することが出来ます。一次試験の受験には国籍、人種、経歴、学歴は問われませんでした。ドラマHEROに出てくる久利生公平は中卒ですが検事になることが出来ました。
2004年より、法科大学院修了を前提とした新しい法曹養成制度がスタートしました。新しい法曹養成制度は、まず法科大学院で法曹としての教育を受け、大学院を修了した者が新しい司法試験を受験し、新司法試験の合格者が司法研修所において修習をし、修習の終わりに行われる考試に合格するという方式になりました。
法科大学院では原則3年間勉強をしますが、法学既修者については2年制の短縮コースもあります。
法科大学院を修了すると新司法試験の受験資格が与えられますが、法科大学院修了後5年以内に3回までしか受験できません。5年経つか、3回受験してしまうと受験資格がなくなります。
新司法試験は、択一式(短答式、公法系・民事系・刑事系の3科目)の試験と論文式試験(公法系・民事系・刑事系・選択科目の4科目)を5月中旬頃に受験します。9月はじめ頃に合格発表があります。
法科大学院を修了しなくても、予備試験に合格することで、新司法試験を受験する道がありますが予備試験はまだ実施されていません。