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性犯罪についての刑法が大きく変わる?

2022年12月16日

 性犯罪の被害者からの批判を受けて進められていた強制性交罪をはじめとする刑法の性犯罪規定の改正に関する法務省の論議が大詰めを迎えています。10月24日に公表された試案は、従来、「抵抗が著しく困難」という要件を緩和し、恐怖、虐待、地位利用等によって拒絶を困難にさせて性交すれば犯罪が成立すると規定。「同意なき性交をすべて処罰すべき」との被害者団体の意見、「犯罪の成立要件は明確でなければならない」とする刑法学者、法律家の慎重意見もあり、論議を呼んでいます。法定刑の引き上げ(重罰化)、従来は13歳となっていた性交同意年齢の16歳への引き上げ(16歳未満の者との性交は同意の有無を問わず罪となる)、公訴時効の延長等も盛り込まれました。法改正までには紆余曲折も予想されます。

弁護士 長谷川一裕(名古屋北法律事務所)
(「北医療生協・医療と暮らし」へ寄稿した原稿を転機しています)

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