ホウネット通信

無料法律講座『派遣・請負をめぐる法律問題』レポート

１１月３０日、当事務所の会議室にてホウネット主催の無料法律講座を行いました。
今まで法律講座は、名古屋北生涯学習センターを会場としていました。事務所内での開催は、事務所を拡張したことで可能になった試みです。所員以外の参加者は８名でした。

今回のテーマは『派遣・請負をめぐる法律問題』、講師は白川秀之弁護士です。
主に派遣労働についての諸問題とそれに対抗できる法律を、具体例を上げて講義していただきました。

派遣労働者は、派遣元と派遣先という二つの雇用主がいるために、複雑かつ理不尽な労働条件を強いられる現実がありますが、労働者としての権利は直接雇用の場合と何ら変わりません。
雇用契約を結んだ以上、派遣元は責任を持って派遣先に送り出さなければならないし、時間外労働や休業補償、有給休暇取得などの手当も受けられることを初めて知りました。

ただ、これら労働者の権利は、労働者本人が知らなければ良いように搾取されてしまいます。参加者からも「法律上では保護されていても、現実にはいい加減な派遣会社がほとんどだ」という声が多く聞かれました。

今回の法律講座は「もっと賢く働くために」と派遣労働者に向けた企画でしたが、参加者の中には雇用する側若しくは派遣先の事業者らしき人もいらっしゃいま した。そのため結果的に「派遣労働者の雇用はこうあるべき」という講義となったのが、今までの法律講座とは少し色合いが違い、興味深かったです。