普天間基地と安保の学習会 北区城北学区9条の会準備会
5月30日、北区城北学区「九条の会準備会」が、名古屋北法律の長谷川一裕弁護士に講師をお願いして、「普天間基地問題と安保条約を考える」学習会を開きました。
テーマはホットな話題とはいえ、基地には無縁の地域、ましてや日常生活から遠い軍事・外交の話、コミセン周辺に2,200枚の案内ビラを配布したものの、集まる人の確保にやきもきしました。
当日、早々と一人見知らぬ人がやって来ました。その後もポツポツそういった人が現れ、都合3人の方が、チラシを見て来た人でした。会の仲間、事前に呼びかけられた人など18人の参加となりました。講師が予定したレジュメが足りなくなり、困ったというより先に、内心ほっとしました。
講演会は、米軍占領下と殆ど変わらない軍事基地、いやむしろアメリカの軍事政策で大きく変質、悪化した、その根っ子は安保にあるとの長谷川弁護士の語り口に、60年安保、70年安保を経験した人にとっては久々の話、勿論多くの人には初めて聞く話で多少難しい、それでも1時間余参加者は熱心に耳を傾けていました。
世界のすう勢は軍事同盟や他国の軍事基地配備の解消、撤去の方向、その視点に立った国のかじ取りが世界の常識、それができていない日本、政権にもマスコミにもその責任はあるが、国民にもそれがないかの講師の問いに、参加者からも身近な体験が語られました。
鳩山政権は、前政権の辺野古基地建設の日米合意を再確認しました。しかし沖縄県は1年前とは違い、「普天間基地撤去・辺野古に基地はつくらせない」が県民の総意となっています。普天間基地無条件撤去闘争は新たな段階を迎えています。かつての日本全国を包んだ沖縄返還闘争のようにそのたたかいの如何が問われています。この日チラシを見て参加したという人の小さな体験はその芽生え、草の根でそれを育て広げて行くことが、私たちのすべきことと思いました。
2010年6月1日通信 松岡洋文