成年後見の年金事務 所内学習会
2013年11月22日
川合社会保険労務士の年金学習会
11月21日 年金について、川合一成社会保険労務士さんの講師で、学習会を行いました。川合先生にはぷらっとほーむの支援活動を通じて得られた年金事務のノウハウをお話しいただきました。ぷらっとほーむからの依頼は、老齢年金の手続きだけで済む方は少なく、企業年金・遺族年金・障害年金・健康保険・労災給付など多義に渡る社会保険に着目し、本人又は支援員さんやケースワーカーさんから経歴・職歴・病歴・家族関係を聞き取りし、どの保険が適用されるかを判断し、年金事務所へ掛け合ってくれるそうです。
一般的に老齢年金が請求出来るのは、65歳以上と思っていますが、厚生年金は60歳以上から1年以上掛金があればもらえるそうです。その代わり国民年金は早くもらうと42%カットされますが、長く貰うとその分カットされるだけで、金額的には変わらないそうなので、私は長生きしそうと思われる方は、65歳から受給してもよいし、人それぞれの考え方で申請したらよいとの事でした。
また、社会保険は分からないことが多く、そのまま放っておいてしまう方もお見えになり、自分で受給資格が無いのではと思い込んでいる方も、色々な救済措置があるので、年金事務所に相談へ行ったらよいとのことでした。
消えた年金問題など一時話題となりましたが、75歳以上の14%・65歳から75歳は9%の方は記録の誤りがあり、過去の記録は年金番号の重複や結婚して名字が変わったりして、記録にはあるが一致していない事もあるので、65歳以上の方は履歴の再調査をすると一致する事もあるそうです。
年金受給資格期間の25年の壁は、27年10月から10年に短縮されるそうです。年金機能強化法で、年金をみんなでもらえるようにするという考え方らしいです。
今回、川合社会保険労務士さんに年金事務について分かり易くお話しいただき、年金事務所は恐いところではないよ、分からないことは相談してみるといいよとアドバイスいただき、成年後見担当者はますますやる気が出たのではと思います。川合先生ありがとうございました。
事務局 伊藤