大江健三郎さん、憲法と希望を語る(11/3)
2012年11月6日
11月3日、憲法公布66周年の日に「憲法九条を守ろう 2012愛知県民のつどい」が名古屋市公会堂で開催されました。
メインはノーベル賞作家の大江健三郎さんの講演。会場いっぱいの1900人が詰めかけました。
大江さんは憲法9条を守るという一点の目標で活動する「九条の会」運動の呼びかけ人の一人であり、最近では脱原発運動の呼びかけ人にもなっています。
演題は「いま、なぜ希望をかたるのか」。同じく九条の会呼びかけ人の井上ひさしさん(故人)や、その友人で憲法学者の樋口陽一さんの言葉を引きながら、ご自身の憲法観を語り、現在猛々しく改憲を叫ぶ勢力(安倍自民党、橋下維新、石原元都知事ら)の危険性を批判しました。
第二部では、県内の若者10人余りもステージに登壇。大江さんと若者たちとの対談が行われました。
大江さんは「形のない物」「希望」をどう表すかということの考察について、高揚している脱原発デモなどの市民運動にも触れながら、小説「星の王子様」の一節『肝心なことは目に見えない』や、魯迅の『歩く人が多ければそれが道になる』という言葉を紹介し、憲法を守り平和な社会を築いていこうという運動を激励しました。
2012/11/6
事務局 熊谷