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事務所だより

窮屈な男の独り言 それボク

2007年3月23日

「それでもボクはやってない」を見ました。

「Shall we ダンス?」で有名な周防正行監督の最新作。痴漢冤罪を通して日本裁判の実態を描く!映画『それでもボクはやってない』を見ました。
日本の司法制度を鋭くえぐるいい映画だったと思います。

愛知県内の上映は既に終了してしまいました。全国各地で大ヒットだったと聞いています。

日常的に司法の場に携わっている私にとって当たり前に思っていることが,普通の市民の目で見てどう感じられたでしょうか。

役所広司演じる弁護士の法律事務所の雑然さは親しみを感じてしまいました。

疑わしきは被告人の利益には,現在の警察,検察には全く通用しません。裁判所も,国家権力にたてつく裁判官は滅多に現れません。無罪の推定で裁判が行われるはずですが,初めから,予断を持って裁判を行うことが当たり前となっています。

おかしな裁判には,市民のめで監視をするという,このようなことを広げることによって,日本の裁判をよくしていこうと思います。

疑わしきは被告人の利益には,再審裁判にも適用されます。私の支援している名張毒ぶどう酒事件もご支援をお願いします。
奥西勝さんは80歳です。第1審で無罪,第7次再審請求審でも無罪。でも死刑判決が確定し,今は名古屋拘置所の中,おかしいと思いませんか。

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