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事務所だより

映画 「ONE SHOT ONE KILL」を観て

2010年5月10日

「ONE SHOT ONE KILL−兵士になるということ−」という映画を観ました。

藤本幸久さんという監督の作品で、アメリカ海兵隊員を要請するブートキャンプを取材したドキュメンタリーです。藤本さんは過去に「Marines Go Home」「アメリカばんざい」といった映画を作っています。
http://america-banzai.blogspot.com/

上映初日に行ったら監督あいさつがありました。
藤本さんは「これはアメリカで撮影しましたが、実は沖縄なんです」という趣旨のことをおっしゃいました。沖縄にいる米軍人のおよそ3分の2は海兵隊員なんだとか。

海兵隊の任務は、敵国に「なぐり込みをかける」ものだと言われます。
まだ若い彼ら(女性もいる)は人を殺す訓練を受けるわけですが、映画では非日常のスパルタ訓練の模様を見ることができます。しかし、途中からその映像に慣れてしまっている自分に気づき、ヤバいな・・・とも感じました。

そして、訓練の開始時と卒業時に撮ったインタヴューの対比。たくましい肉体・表情に変わった彼らの語る言葉は・・・。

興味のある方はぜひご覧ください。
私は名古屋・今池にある映画館「名古屋シネマテーク」で観ました。

そして、藤本監督の次作はもう出来上がっています。次作は「アメリカ 戦争する国の人々」というタイトル。

今回の「ONE SHOT・・・」は、戦争に行く前の兵士を、次作は戦場を経験した兵士を捉えている映画だということです。

マス・メディアには、「日米関係は大事」という知識人っぽい人がよく出てきます。大事にするものの中身は何でしょう?

映画に出てくる若者たちの中には、除隊したあとは「大学に行きたい」「職業選択の幅が広がる」という人もいます。軍隊は、そこにつながる一つのステップだというわけです。

お金がなければ何もできない世の中ですが、そのことは多くの人が受け入れています。
でも、お金がない、仕事がない、将来展望がないということが、人殺しの軍隊につながっていくこの現実は、ぜったいに受け流していてはいけないと思います。

「大事な関係」だと言うのなら、アメリカの若者を取り巻く現状に思いを馳せ、悲惨な現実を見て、変えてほしいと思います。

「Marines Go Home」では、沖縄・北海道・韓国の3点での米軍基地に対するたたかいが取り上げられています。「大事な関係」だからと言って、基地を受け入れることができるでしょうか。

日本がすべきことは何でしょう。
どのように考えますか?

2010年5月10日
 事務局K

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