事務所員イタリア旅行記 1
2008年3月25日
シーズンオフのイタリアは
こんにちは。放浪癖のある事務員です。
1年で最も旅費の安い2月、イタリアに行って来ました。
飛行機は安い、ホテルも安い、観光客は少ない、バーゲンシーズンとお得づくしの季節です、寒いことを除けば。
今回の旅の主な目的は、フィレンツェの美術館巡礼とヴェネツィアのカーニバル、そして世界で5番目に小さい国サンマリノ共和国の訪問です。
ところで、団体行動が苦手の私たち夫婦はツアー旅行向きではないことを自覚しています。
そのため飛行機もホテルも美術館などの予約も全部自分で手配します。といっても私も相方も海外旅行に慣れているわけでも、英語が達者なわけでもありませ ん。現在はインターネットという非常に便利なツールがあり、英語ができなくても簡単に予約できてしまうのです。インターネットがなければ、我が家は永遠に 海外旅行ができなかったでしょう。
利用した飛行機はルフトハンザドイツ航空。セントレアからフランクフルトまで直行便が出ていて、フランクフルトからイタリア国内に乗り継ぎます。
今回初めてフィレンツェの空港を利用しましたが、市街地から近く、小さな空港のためコンパクトで大変わかりやすく便利でした。
ただし、行きのフランクフルトからの接続があまりよくありません。私たちはフランクフルト到着便が遅れ、そのためにフィレンツェ行きの飛行機に乗り遅れました。次の便に乗せてもらえることになったものの、4時間空港で待たされました。
時間通りならフィレンツェ到着は夕方6時だったのですが、結局ホテルにたどり着いたのは夜中の12時。既に12時間のフライトで疲れ切っている身には堪えました・・・
水の都ヴェネツィアのカーニバル
いったんフィレンツェに落ち着いた後、鉄道でヴェネツィアに向かいました。
「なんでもかんでも高い」というイメージのヴェネツィアでしたが、温暖化の影響で海面上昇が進んでいるという話を聞き、街が沈んでしまう前に行ってみたいと思っていました。ちょうどカーニバルの時期だということで、ちょっと奮発してヴェネツィア本島のホテルを取りました。
確かに他の街に比べるとランクの低い宿がえらく高価でしたが、その代わり、カーニバルの時期に合わせて部屋に仮面のプレゼントが。意外なおみやげができて嬉しかったです。その辺りのホスピタリティはさすがイタリアだと思いました。
カーニバルは終盤の盛り上がりを見せており、仮装した人々がサンマルコ広場周辺を闊歩し、彼らを写真に収めるべく大勢の観光客が取り巻いていました。写真好きな相方は、四六時中自慢のカメラをパシャパシャやっていました。
物価が高いとはいうものの、その辺で売っているおみやげは可愛くて手頃なものも多いです。家族へのおみやげとして、ヴェネツィアングラスのアクセサリーを買い込みました。
それにしてもここは面白い街です。
自動車が無く、運河と船と橋の街。朝は物資を運ぶボートが行き交い、ゴンドリエーリ達が商売道具のゴンドラを舟寄せ場から出してせっせと準備する風景は風 情があります。日中は観光客で溢れかえりますが、夕方になると再び静けさを取り戻す路地。特産品のヴェネツィアングラスや仮面屋さんの美しいショーウィン ドウをのぞき込みながら、入り組んだ路地をそぞろ歩くのはとても楽しいものです。
個人でイタリアを旅行される方は、多少の出費にはなるけれど本島に宿を取ってみることをお勧めします。夕暮れの運河のロマンチックな景色と早朝の慌ただしい日常風景は、泊まった人にしか見られませんから。「もう一度訪れてみたい」そう思わせてくれる街でした。