映画「ふるさとをください」を観て
2008年8月12日
『あいつら いい根性しとった』と言われたくないですか
去る8月9日、名古屋市北区にある北区役所の行動にて、映画「ふるさとをください」を観ました。
映画のあらすじは下記ホームページから見ることができますが、ここにも簡単に書きます。
和歌山県のある町に、精神障害者の共同作業所が設立されます。町の多くの住民は「精神障害者は何をするかわからない。こわい。」と言って反対同盟を結成。何とかして作業所に出て行ってもらおうとします。
主人公は大学院を卒業して地元に戻り、県庁職員となった千草。そして、反対同盟のリーダーを引き受けている父:雄二郎。
泣かせる台詞がいくつかありました。それを全部ここに書きたい気持ちですが、これから映画を観ようとする方にとってはよろしくないと思いますので、ひとつだけ紹介します。
「『あいつら いい根性しとった』と言われたくないですか?」
反対同盟のリーダー雄二郎は、娘の千草を通じて、精神障害者や作業所に対する偏見を見つめなおすことになり、反対同盟に集う人たちの言動に疑問を抱くようになる。
作業所の若手職員(ひょろっとした、ちょっと頼りなさげなイケメン)の奮闘もあり、作業所は次第に、地域の人に認知されていく。
そんなとき、別の自治体で精神障害者が事件を起こす。そのことが町民に不安をもたらし、緊急安全集会が開かれる。
雄二郎は集会で発言を求められ、反対同盟への”反対討論”に立つ。――彼らには帰るふるさとがないんだ、何も知ろうとせず偏見で追い出すのではなく、よ く知ろう、受け入れよう。今ここで彼らを追い出すことは、将来の恥だ。未来の町民から「あいつらいい根性しとった」と言われたくないですか?
この映画は、「きょうされん(旧称:共同作業所全国連絡会)」という団体の発足30周年を記念して作られたものです。
映画「ふるさとをください」 → http://www.kyosaren.or.jp/furusato/index.htm
きょうされん → http://www.kyosaren.or.jp/index.html
2008年8月12日 事務所員K