昨今の成年後見制度の現場から③-申立にはどんな書類が必要か
2016年2月15日
今回は、成年後見申立にどのような書類が必要かについてお話しします。まず重要になってくるのは、本人の判断能力の有無に関する診断書です。診断書は裁判所が作成をした書式があります。診断書を作成するのは、別に精神科の専門医である必要はなく、主治医の診断書でも大丈夫です。
本人の財産に関する資料も必要です。申立に当たっては財産目録を作成し、預貯金口座であれば預金通帳、定期預金証書、不動産であれば不動産 登記簿謄本、固定資産税課税明細書、生命保険であれば保険証券等の財産に関する資料を添付する必要があります。
後見開始後の予算を提出する必要がありますので、年金額の通知書、施設利用料の領収証等も必要になります。
この他にも、本人の戸籍謄本、成年後見人等になっていないことの証明書、親族関係図、後見人候補者に関する資料が必要になります。本人に親族がいる場合には、後見人候補者が後見人になることに対する同意書が必要な場合があります
弁護士 長谷川一裕
(「年金者しんぶん」へ寄稿)
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