同性同士の結婚
2021年5月7日
同性同士の結婚が認められないのは憲法14条の定める「法の下の平等」に反するとして、「憲法違反」を明言した初の判決が2021年3月17日に札幌地裁で出されました。性的指向は「自らの意思にかかわらず決定される個人の性質であるといえ、性別、人種などと同様のもの」とされ、国内での同性婚をめぐる議論が活発になる中、非常に画期的な判決です。
判決は、立法措置を行っていない国会の責任自体は認めなかったので、原告は、立法措置を国会に促すために控訴をします。高裁の判断からも目が離せません。
同性愛や性自認を理由とした差別は未だに世界中に存在し、当事者の方々がつらい経験をする機会は少なくありません。
性に対する議論がさらに進み、差別がなくなることを願います。
弁護士 村上光平(名古屋北法律事務所)
(2021年4月「北医療生協・医療と暮らし」へ寄稿した原稿を転機しています)