一票の格差
2021年2月16日
「一票の格差」という言葉をご存知でしょうか。
選挙の際、ある選挙区と別の選挙区の人口差などが原因となり、住んでいる地域により一人が投じる投票の影響力に差異が生じてしまう問題のことを指します。
一票の格差が憲法違反だとして、過去に何度か裁判が行われています。11月には、去年の7月の参議院選挙について最高裁判所が判断を下しました。結論としては憲法違反ではないとしながらも、判決の中でその是正を求めています。
これまでも裁判を受けた改革が行われており今後も何らかの制度改革がされるかもしれません。
普段はあまり疑問に思わない、国が用意した制度についても、まだまだ不完全なものが多いです。こうした裁判を通し、たくさんの人が政治に関心を持ってくれれば、制度改革も加速するかもしれませんね。
弁護士 村上光平(名古屋北法律事務所)
(2020年12月「北医療生協・医療と暮らし」へ寄稿した原稿を転機しています)