400人が映画「にがい涙の大地から」を鑑賞
2005年9月24日
9月23日〜24日、名古屋YWCAにて表題上映会を開催しました。実行委員会にホウネットも加わり、戦後60年企画の一環として取り組みました。
経済発展めざましい中国で、開発のために掘り起こした地中から、旧日本軍の遺棄爆弾が姿を現し・・・。日本政府の発表によれば、少なくとも70万発の爆弾 (毒ガス弾を含む)が中国東北部の大地に眠り続けています。この映画は、60年前に終わったと言われる戦争の残骸が今も頻繁に、甚大な被害を与えているこ とを告発しています。戦後に生まれ、悪魔の兵器によって夢を奪われた人たち。補償は何もなく、高額な治療費で莫大な借金。回復する見込みはないが、生きながらえるための医療を受け続けられるのか・・・。彼らの涙を、理解しなくてはならないと思います。
「何もしないわけにはいかない」海南監督
上映会参加者は約400名。多くの方にこの事実を知らせる機会になりました。被害者らが日本政府を訴えている裁判を支援するカンパもたくさん集まり ました。海南監督の講演では「実際に被害に遭われた方の話を聞いて、『勉強になりました』とだけ言って何もしないわけにはいかなかった」という言葉が心に 残りました。
戦後60年経った今、緊張関係にある北東アジアの平和実現のため、私たちに何ができるのか―その答えが少し見えたような気がします。