ファスト映画と著作権
2021年9月1日
最近YouTubeなどの動画投稿サイトで“映画を10分程度に短くまとめた動画”が配信されているのを見かけることがあります。「ファスト映画」と呼ばれているそうです。動画によっては閲覧数が100万回近いものもあります。
著作権法を学んでいた私としては、いつか問題になるだろうな、と思っていましたが、2021年6月、ついに全国初の逮捕者が出ました。配信された映画の権利を持つ会社の推計によれば、被害額は億単位に上るそうです。
映画が著作物であることは言うまでもありませんが、権利者の許諾なく映像を改編したり配信したりすれば著作権法に違反する行為となります。また、そういった動画をパソコンで保存する行為も違法行為となる場合がありますので、動画サイトを利用する際は皆さんもお気を付けください。
弁護士 村上光平(名古屋北法律事務所)
(「北医療生協・医療と暮らし」へ寄稿した原稿を転機しています)