名古屋北法律事務所10大ニュース
2011年12月21日
今回は、今年のワタシ的名古屋北法律事務所10大ニュースです。
№1名古屋北法律事務所が開設から10周年
2001年3月に名古屋法律事務所から独立し、北区御成通りに事務所を開設して10年となりました。過ぎてみればあっという間でした。
「人と地域からの信頼をめざして」「敷居が低い法律事務所をめざす」をキャッチフレーズに地道な活動を行ってきました。
№2事務所開設10周年記念行事「つながる未来へ」が行われる。
台風の中、600名以上の方にご参加いただいた鎌田實さん(諏訪中央病院名誉院長)の講演会と「つながる夕べ」、地域の生活と暮らしを守るための「つながりマップ」作成等の行事を行わせていただきました。
№3三菱派遣義理裁判で三菱電機の派遣切りの違法性を認める一審判決。
事務所をあげて取り組んできた同裁判で、「三菱電機の派遣切りは誠に身勝手である」「労働者の雇用契約上の地位に対する配慮を欠いた信義則に違反する違法な行為」とする名古屋地裁判決を勝ち取ることが出来ました。主任は、加藤悠史弁護士(弁護団事務局長)、裵明玉弁護士、鈴木哲郎弁護士ら。
№4瑞浪中学裁判(女子中学生の自殺が部活動のいじめが原因として部員4名と両親に損害賠償を請求した裁判)で、「いじめはなかった」とする岐阜地裁一審判決。
被告とされたバスケットボール部の仲間であった少女と両親の弁護を担当。事実関係を確認する中で、「この子たちはいじめは絶対にしていない」と確信、マスコミと教育委員会の合作による虚構を崩し、少女たちの名誉を回復するためのたたかいと位置づけ、頑張ってきました。岐阜地裁は、11月30日、「いじめはなかった」「教育委員会の措置は到底理解できない」として被告側の主張を全面的に認める判決を言い渡しました。
判決後、大粒の涙を流して抱き合っていた御両親の姿を見て、うれしさがこみ上げました。「多数の横暴に屈せず、たった一人の人権を守るために頑張りぬく」弁護士の仕事に誇りを感じた瞬間でした。弁護団は、山内益恵、鈴木哲郎とワタシ。
№5事務所のあるビル7階に「暮らし支える相談センター」を開設。
事務所の綱領的文書「事務所の理念と指針」は、「全ての人々が人間らしい生活ができる社会をめざす」とうたっています。この精神に立ち、事務所開設10周年行事「つながる未来へ」の一環として、地域の人々と相談センターを開設しました。法律、医療、介護、障がい者、女性、子育て、生活保護、労働問題等のエキスパートが集結。どなたでも、いつでも、暮らしと権利に関する相談を無料で受け付けます(相談時間は月から金の午後)。
8月のお盆にNHKニュースで取りあげられ、相談者が殺到した時は大変でした。
スタッフのみなさん、ご苦労様でした。
№6「男はつらいよ!」初代事務局長の立木勝義さん退職し、一人暮らしの高齢者支援のボランティア活動に転身。
10年前、「事務所を訪れた人が笑顔になれるような事務所をつくろう」とワタシと一緒に事務所を立ち上げた同志でした。名古屋北法律事務所の発展を支えた功労に感謝します。本当にご苦労さまでした。柴又帝釈天で寅次郎の背広と鞄を買いそろえる程の車寅次郎の大ファンだった立木さんがいてくれたおかげて事務所が明るくなりました(声は法律事務所員としては大きすぎました)。
立木さんは、7階の「暮らし支える相談センター」の一室に設けられた「特定非営利活動法人ぷらっとほーむ北部事務所」で頑張っています。
№7住民訴訟で大きな前進。
事務所では、住民の皆さんとともに地域社会を変える運動を重視して取り組んでおり、住民訴訟も多数手掛けていますが、その分野でも前進がありました。
事務所の伊藤、白川弁護士らが担当していた松河戸産業廃棄物処理施設建設差し止め訴訟(名古屋市北区、守山区、春日井市)は、業者側が建築工事の続行を断念して勝利。海部南部水道企業団談合追求訴訟では、関係者の証人尋問の結果、談合の事実が詳細に暴露され、また企業団職員が秘密資料の単価表を漏洩して談合に関与していた事実も暴露されました。来春には判決の予定。犬山市では、新体育館建設予定地をめぐる疑惑を追及する住民訴訟が年末に提起されました。海部南部、犬山の裁判は、長谷川、白川が主任。
№8外国人の人権問題に関する取り組みの強化。
在日三世の裵明玉弁護士の元には、多数の外国人の方の相談が寄せられるようになりました。在日朝鮮人だけでなく、様々な国籍の方の依頼を受け、入官と交渉したり、強制退去処分の有効性を争う裁判に従事しています。裵弁護士は、ハングルがぺらぺら。日本語混じりのハングルで元気に電話をかけまくっています。
№9事務所内で結婚ブーム起きる。
独身男性、女性の巣窟であった事務所でしたが、結婚ブームが襲来し、弁護士、事務員の結婚が相次ぎました。深夜まで残業していた弁護士が結婚すると早く帰宅し、昼食には弁当を持参するようになりました。それを見ている独身弁護士が焦り始めている模様です。
№10長谷川弁護士、ゴルフコンペで92を出す。
愛知県損害保険代理業協会主催のゴルフコンペに参加し、92の新記録を樹立しました。前半は50でしたが、後半に猛チャージを見せて42。机の横には、スコアカードが飾られています。
2011年12月21日
弁護士 長谷川一裕