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事務所だより

窮屈な男の独言 1 国民の祝日について

2006年4月28日

国民の祝日について

ゴールデンウイークも終了しました。どのように過ごされたでしょうか。

ところで、4月29日は、今年は「みどりの日」です。ご存じのとおり、もともとは昭和天皇の誕生日でしたが、死去後、みどりの日となりました。しか し2005年に法改正が行われ、4月29日が昭和の日とされ、みどりの日は5月4日になりました。2007年から施行されることとなっています。
(私は、うかつにも昭和の日法案が成立したことを知りませんでした。まだとおっていないと思っていました)

内閣府のホームページに、国民の祝日に関する法律について掲載されています。
http://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html

天皇に関係する祝日、例えば、勤労感謝の日は新嘗祭であるし、建国記念日は戦前の紀元節です。このような祝日は、〇月の第〇〇曜日などという決め方は絶対 ありえません。ちなみに今でも祝日のことを祭日という人がいますが、これは戦前の祝日が、皇室祭祀に基づき行われていたため、祭日と読んでいましたが、この戦前のままの呼び名を使用しているものでしょう。

ちょっとはずれますが、子どもの日が、母に感謝するとなっており、父に感謝は入っていないことを初めて知りました。生んでくれた母に感謝するということなのでしょうか。

みなさんは仕事の上や日常生活において、元号を使用していると思います。もちろん今は平成です。もともと元号は、中国で皇帝が人民の時間までも支配するという意味で始まったもので、日本にも伝わってきました。東アジアの各国でも元号が使用されてきましたが、今では韓国もベトナムも中国も西暦を使用してお り、元号を使用しているのは日本ぐらいです。

私は、国民主権の世の中でありながら、時間を天皇によって支配されるということが我慢できません。元号法では皇位の継承があった際に元号が変わることになっています。また、使用を強制することはしないと国会答弁もされています。

大月書店から出版された「明仁さん、美智子さん、皇族をやめませんか」という本が好評です。私も読みましたが、非常におもしろかったです。実際に皇族と近い位置にいた記者が書いた本であり、興味深い内容でした。是非お読み下さい。

天皇制について、みなさん、ご一緒に考えていきましょう。

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