小麦加水分解物を含有する「旧茶のしずく石鹸」による健康被害について
2011年12月9日
「茶のしずく石鹸」という名を聞いたことがあるでしょうか。
株式会社悠香が販売していた商品で、美肌効果があるとしてテレビCMでも宣伝を行い、大々的に販売してきました。
しかしながらこの石鹸には小麦加水分解物が含有されており、これが小麦アレルギーの原因物質となって、皮膚障害から重篤な意識障害など多様なアレルギー症状を引き起こしていることが報告されています(但し、2010年12月7日以降は該当物質を除去したようです)。
問題が深刻なのは、以前から小麦アレルギー体質だった方だけでなく、小麦アレルギー体質ではなかった方にも新たにアレルギーが発症し、突然小麦含有食物(パン、うどん、そば、スパゲッティ、お好み焼き、等々)を食べることができなくなってしまったという点です。
このような被害の大量発生を受けて、2011年5月20日には販売会社が自主回収を発表するなど、大きな社会問題にもなっています。
ところで、この「茶のしずく石鹸」によるアレルギー障害については、2010年7月ころからアレルギー反応を指摘したとの報告もあるのですが、その後も十分な調査をせずに販売を続けていた販売会社悠香の責任は重大です。
そのため各地で、株式会社悠香に対する損害賠償請求を検討して弁護団が結成されており、愛知県でも弁護団が結成されています。
茶のしずく石鹸でアレルギー症状が出たが、どのように対応したらいいか分からないと困っている方がいたら、下記弁護団に連絡してみて下さい。
「茶のしずく石鹸」被害救済愛知弁護団ホームページ
http://blog.chaben-aichi.jp/
(参考)本件に関する国民生活センターの資料
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110714_1.pdf
2011/11/24
弁護士 伊藤勤也
(ホウネットメールマガジンより転載)
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