三菱電機派遣切り裁判が結審 〜判決は11月2日(予定)
2011年9月26日
提訴から2年以上、いよいよ判決
三菱電機派遣切り裁判の判決が11月2日、名古屋地方裁判所にて言い渡されます。元派遣労働者3名が起こしたこの裁判に、名古屋北法律事務所の弁護士も原告側弁護団の一員として加わり、活動を続けてきました。
2008年末から翌年初頭にかけて、名古屋市東区にある三菱電機名古屋製作所で大量の派遣切りがありました。3名は「正社員と同じように働いてきたのに、許せない」「解雇は不当。私たちはモノではない」「これ以上自分たちと同じ思いをする人を出してはならない」との思いで立ち上がり、解雇は違法であり無効、正社員として認めよと訴える裁判を2009年3月に起こしたのです。
裁判の審理では、三菱電機による偽装請負など様々な違法行為が明らかになりました。原告のAさんは、三菱電機がこれまで否定してきた偽装請負が裁判の中で浮き彫りにされたことを受けて「(解雇から今まで)辛いことばかりでしたが、泣き寝入りせずに裁判をやってきてよかった」と語りました。
2年以上にわたる審理は7月に結審しました。いよいよ判決です。
加藤悠史弁護団長による意見陳述の内容(2011/7/4)PDF
大企業による横暴かつ身勝手な「派遣切り」を許していいのか
不景気を理由に労働者が解雇されることはしばしば起こります。この派遣切りにおいても、「リーマンショックが・・・」ということは、だれ彼の口からも聞かれます。しかし、経営者には労働者を最大限守ろうと努力することが求められていると思います。大企業による大量の派遣切りにおいて、雇用を守ろうとする努力がどれだけなされたでしょうか。派遣切り(解雇)された労働者たちは、生活の糧を奪われ、自身も家族も放り出されたのです。正社員と同等あるいはそれ以上に働いてきた派遣労働者たちが「モノのように扱われた」「差別をされた」と言って怒り悲しむのも当然のことではないでしょうか。労働者のクビは切り、役員報酬や株主配当は温存あるいは増やすというのは、何と身勝手なことかと思わざるを得ません。
原告を支援する立場からのお願い
1.判決の傍聴を
「派遣切り」を許さない、大企業は労働者の雇用に責任を果たせ、という立場から、この判決の傍聴をお願いします。
11月2日(水)13時10分〜 名古屋地方裁判所 1103法廷にて
(12時40分から、原告を支援する「勝たせる会」の方が傍聴の受付をします)
2.署名のお願い
「勝たせる会」が三菱電機本社あて、名古屋地方裁判所あて、の2種類の署名に取り組んでいます。ぜひご協力ください。
下記PDFファイルをダウンロードしてプリントアウトし、お使いいただけると助かります。署名していただいた用紙は名古屋北法律事務所でお預かりし、「勝たせる会」を通じて提出します。
3.要請ハガキのお願い
名古屋地方裁判所あての要請ハガキに取り組んでいます。ぜひご協力ください。
下記PDFファイルをダウンロードしてプリントアウトし、官製ハガキに貼ってお使いいただけると助かります。
2011年9月
名古屋北法律事務所
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