闇バイトへの警鐘
2025年1月6日
「SNSやインターネットの掲示板には、仕事の内容を明らかにせずに著しく高額な報酬の支払いを示唆するなどして犯罪の実行者を募集する投稿が掲載されています。簡単に高収入を得られるなら、と応募して、強盗や詐欺といった犯罪に加担することとなり、逮捕された人が多くいます。絶対に手を出さないでください。」
これは、警察庁が、いわゆる「闇バイト」についてHP上で警鐘を鳴らしている文章の抜粋です。かつては「オレオレ詐欺」といった特殊詐欺、最近では、強盗事件の実行犯をネット上で集めるといったケースが多く報道されています。
報道では、若い方の事件への関与が目立っており、背景には、若者の貧困や社会的孤立など様々なものがあると言われています。
こういった闇バイトは、犯行現場につくまで犯罪であることがわからなかった、というケースもあり、軽い気持ちで応募したら、身分証明書を人質にして、家族へ危害を及ぼす等と脅されて犯罪に関与させられることもあるそうです。
闇バイトの求人には、①具体的な仕事内容が書かれていない、②報酬が異常に高い、③募集対象の性別が限定されている、④連絡手段をSNSに限定しているといった特徴があります。
日ごろから、甘い話には注意をするように周囲と注意喚起の会話をするだけでも、犯罪を事前に予防する効果があり、とても大切です。
自分や周囲の人間が闇バイトに関わってしまった場合、まずは警察の「警察相談ダイヤル#9110」へ電話をして相談しましょう。
弁護士 村上光平(名古屋北法律事務所)
(「名古屋北部民商ニュース」へ寄稿した原稿を転機しています)